Elon Musk氏のAI企業 xAI が、11月4日に最初のAIモデルを発表する事が、同氏のXへのポストから明らかになった。

Tomorrow, @xAI will release its first AI to a select group.

In some important respects, it is the best that currently exists.

— Elon Musk (@elonmusk) November 3, 2023

Musk氏は、xAIの設立当時、その野心的な目標を発表していた。それは、複雑な科学的・数学的問題を解決し、宇宙の本質を理解しようとする、真実を追求する超知的AIシステム「TruthGPT」を作ることである。

Musk氏によるX（旧Twitter）への新しい投稿によると、xAIの最初のAIモデルは土曜日に「選ばれたグループ」に公開される予定という事で、クローズドベータのようなものだ。「いくつかの重要な点で、それは現在存在する最高のものだ」と同氏は述べている。

Musk氏によると、xAIはダークマター、重力、フェルミのパラドックスなど、深い科学的疑問に焦点を当て、「宇宙の真の姿」を理解することを目指しているという。同社は、OpenAI、Google Research、Microsoft Research、DeepMindといったAI研究のリーディングカンパニーから専門家を集めてチームを結成した。

Musk氏と彼のチームは、人間を超える知能を持つAIは2029年までに現実的なものになり、社会が「本当は何が起こっているのか」を理解するのに役立つと信じている。xAIは、その科学的な焦点に加えて、OpenAIと競合し、消費者や企業向けの製品も提供する。

同社が具体的にどのようなモデルに取り組んでいるかは不明だが、Musk氏は「最大限の真実」を目指し、GPT-4のようなAIモデルと競合することを意図したTruthGPT AIシステムについて繰り返し語っている。Musk氏はOpenAIの開発、特に「覚醒しすぎている」あるいは左寄りのAIチャットボットを批判していた。

Elon Musk氏は2015年にOpenAIを共同設立したが、TeslaでのAI研究との利益相反を避けるためもあり、2018年に取締役を退いた。それ以来、Musk氏はX Holdings社を親会社とする独立企業としてxAIを設立した。Musk氏はまた、Twitterの社名をX社に変更し、ネバダ州で会社を登記した。そしてXの規約も変更し、公開ポストデータを用いてAIモデルのトレーニングを行う事も表明していた。