Backblazeが2023年第2四半期のHDD統計を発表、年間故障率が増加

masapoco
投稿日
2023年8月5日 15:43
bb bh Backblaze Drive Stats for Q1 2023 Report e1683134877302

クラウドストレージ最大手のBackblazeが、故障率などの重要な情報をカバーする四半期ごとのHDD統計を発表した。この結果は、膨大なサンプリング・サイズを用いた詳細なテストによって得られたものである。

8TBおよび10TBディスク・ドライブの年間故障率が増加

同社は現在、241,297台のディスク・ドライブを保有し、容量、モデル・タイプ、メーカーなどのパラメータ別に故障率を熱心に追跡している。これに加えて、BackBlazeは四半期ごとに、生涯年間故障率(AFR)統計を発表している。

2023年第2四半期の平均故障率は2.28%で、2023年第1四半期の1.54%から顕著に増加している。ドライブ容量別のAFRをさらに分析したところ、8TBと10TBの容量で四半期ごとのAFRが特に高く、中でも10TBドライブがトップであった。

BackBlazeはまた、12TB以上のドライブを除き、5年以上経過した旧型ドライブの3年間における四半期ごとのAFR動向を調査した。その結果、最近AFRが上昇していることが明らかになった。

また、同社の全ドライブの耐用年数別故障率は、第1四半期が1.40%であったのに対し、第2四半期は1.45%であった。容量別のドライブのQ1/Q2のAFRの違いをさらに詳しく調べたところ、8TBおよび10TBドライブで故障率の増加が確認された。

また、同社の全ドライブの耐用年数別故障率は、第1四半期が1.40%であったのに対し、第2四半期は1.45%であった。容量別のドライブのQ1/Q2のAFRの違いをさらに詳しく調べたところ、8TBおよび10TBドライブで故障率の増加が確認された。

BackblazeのAndy Klein氏は、「赤線は、全ドライブのライフタイム空燃比の第1四半期から第2四半期までの差(0.05%)であり、我々のベースラインである。赤線より上のドライブは増加をサポートし、赤線より下のドライブは増加から差し引かれます」。

BackBlazeは、AFRの増加の正確な原因を特定するには至っていないが、ドライブの稼働年数が最も可能性の高い要因のようだ。8TBドライブの製造元は、日立GST(11,205台)、Seagate(23,625台)、東芝(61台)で、10TBモデルはすべてSeagate(1,124台)だ。これらのドライブの平均使用期間が60ヶ月以上であることを考えると、5年という数字は故障の可能性が高くなる閾値である可能性がある。

ドライブが故障すると、データ復旧作業が開始され、故障したドライブは速やかに交換される。Klein氏は次のように書いている。「ドライブ故障率の増加を心配しているのだろうか?しかし、クラウド・ストレージ・ビジネスの避けられない現実は、ドライブが故障するということなのです」。


Sources



この記事が面白かったら是非シェアをお願いします!


  • capitlo hill
    次の記事

    議会がUFOの真相を探るなか、内部告発者が政府の透明性を求める

    2023年8月5日 16:25
  • 前の記事

    iPhone 15 Proのベゼルがどれだけ細くなるか、リーカーが予想画像を公開

    2023年8月5日 14:21
    15 Pro 14 Pro 2

スポンサーリンク


この記事を書いた人
masapoco

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


おすすめ記事

  • pi number

    円周率計算の世界記録が更新、小数点以下105兆桁までが求められる

  • Huawei 1

    Huawei、10PBを超える容量に対応した謎の磁気電気ドライブを開発中であることを明かす

  • IBM Storage banner

    IBMの新たなSSDは常時AI監視機能でランサムウェアを1分以内に検出できる

  • MIcron UFS 4

    Micron、性能面でも妥協のない世界最小のUFS 4.0ストレージチップを発表

  • blu ray disk

    新たに開発された3D光ディスクは1枚で100万本の映画を保存する事が出来る

今読まれている記事